市場の激しい価格変動に落ち着け!
新型コロナウィルスの世界的な感染拡大の影響を巡る不確実性の高まりを受けて、世界の金融市場はここ数日間に大きく変動しました。誰もが知っているとおり、市場は不確実性を嫌います。しかし、事態がいつどのように好転するのか誰にも分からないなかでも、確実に分かっている重要な事実があります。
投資を継続することの価値は、歴史が証明しています。
市場のボラティリティは、よくあること
価格は大幅な下落しても、その年のリターンが自動的にマイナスとなるわけではありません。S&P500から見ると、1980年以降の市場データによると、株価の下落は毎年のように発生している(下落幅の平均は13%)ものの、最終的な年率リターンはプラスとなる年がほとんどです(年率リターンの平均は13%)。
危機の後、市場は素早い立ち直りを示してきたこと
新型コロナウィルスの感染拡大に対する懸念は大きく、人的犠牲や経済的打撃の規模を予測することは難しい状況です。一方で、株式市場が過去数十年間にわたって数多くの悪い出来事を乗り越えてきたことにも留意すべきでしょう。1980年以降、市場に衝撃を与えた出来事を思い出してみてください。
1987年 ブラックマンデーの株価下落
イラク戦争
1997年 鳥インフルエンザ
2000年 ITバブル
2001年 9.11テロ攻撃
2003年 SARS
2008年 リーマンショック
2011年 東日本大震災
2016年 Brexit
2018年 米中貿易戦争
市場への投資期間「タイム」は「タイミング」より重要
資産運用において最も大事な3つのポイント:
分散化を保つ:
アドバイザーへの相談を定期的に行ってポートフォリオの適切な分散化を確保するべきです(例えば、株式、債券、流動性資産などの戦略的バランスの見極め等)
集中力を保つ:
ボラティリティを乗り越えることは難しいかもしれません。いつまで続くのか、誰にも分からないからです。しかし、ボラティリティが機会を生み出す可能性が高いことも事実です。割安な価格で、主要資産クラスへ参入機会が得られるため、格好の投資機会となる可能性があります。
平常心を保つ:
Source: Load Abbett