誰も教えてくれないドルコスト平均法のバグ
バグ(英: bug) とは「虫」であり、
コンピュータプログラムの誤りや欠陥を表します。
積立NISAやiDeCoの普及によってドルコスト平均法は、
全体的に受け入れられる基本的な投資概念となっています。
しかし、問題があることに誰も教えてくれません。
投資資産を虫食いから守りたいですね。
時間とともに力を失います
これはどういう意味かと言いますと、
毎月1日に100ドルを投資信託に積立投資する場合(そのファンドの株式には異なる価格が存在すること)、
価格が上がれば、より少ない口数を購入することができます。
価格が下がれば、より多くの口数を購入することができます。
この概念について、ほとんどの会話はここで終るようです。
価格が上がるか、下がるかは関係なく、
時間の経過とともに購入コストが平均化されています。
数学的には、正しいです。
投資には毎月100ドルが追加されます。
2か月目の100ドルは、初期投資を100%上回る額ですが、
3か月目に、その100ドルはアカウント内の200ドルに比べると、50%の増加に過ぎません。4か月目になると、わずか25%の増加です。
毎月の投資は、アカウント全体の値と比較すると、ますます小さい割合になります。
これは悪いことではありませんが、継続投資は素晴らしいです。
しかし、
毎月の購入ごとに価格がますます重要になるため、アカウント全体の価値に注意を払う必要があります。
もちろん、より多くの口数を購入することができるので、
価格が下がれば最初からメリットがあります。
しかし、価格の引き下げが続くと、
アカウント全体の価値も低くなります。
毎月の100ドルの追加は、ますます意味がなくなります。
ここでクイズです。
6種類の値動きパターンがある時に、
ドルコスト平均法による積立投資は最終的にどれが利益をもたらしてくれますか?
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はい、正解は
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「下落して上昇」です。
積立投資の理想型と言えます。
同じ価格で購入を続ける場合は、
ずっと「右肩上がり」で推移するより多くの利益を獲得できる見込みです。
下落局面をじっと耐えられるかがポイントとなります。
投資を続けても見込みのない対象
一方的に下落トレンドの「右肩下がり」では、
いくら積立投資していても、損するだけです。
一括投資なら、言うまでもなく大損となります。
価格が下がれば、より多くの口数を購入することができるとは言え、安値を切り下げて推移しているのでは意味がありません。
成長性などを見極めて、今後の逆転に期待して保有する選択肢もありますが、
投資信託の場合はあまり成績が悪く、
総資産総額が大幅減少すると償還されることもありますので要注意です。
コストダウンは利益アップと別物
投資して得たいのは、
安値でたくさんの口数を購入するより、
大きな価値上昇です。
それはファンド内の株などの価格が上昇することでのみ発生します。
価値が上がらなければ、投資を続ける必要はないです。
ドルコスト平均法による継続投資は、健全なやり方ですが、
時間の経過による影響の減少を無視することに惑わされないでください。
いくら世界一の騎手でも3本脚の馬に乗ったらレースには勝てません。
しかし乗るのが最強馬なら、二流騎手にも勝機が生まれます。
結局、資産が増えるかどうかは、積立投資先で決まることなのです。
今のポートフォリオはどうなっているか、
セカンドオピニオンとしてアドバイスが欲しい方は、お気軽にお問い合わせください。